アレルギーがあっても安心! ヴィーガン対応の飲食店で“みんなが楽しめる食事”を
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こんにちは。 この度、当団体でコラムを執筆させていただくことになりました、土井あゆみと申します。
私は24歳で起業し、数年前に乳製品や卵に対する遅延型フードアレルギーが判明したことをきっかけに、食生活を見直す中でヴィーガンという選択肢に出会いました。 その後、「ヴィーガンスペシャルアドバイザー」および日本初の「ヴィーガンスペシャルアドバイザー認定インストラクター」の資格を取得。現在はオーガニック製品を扱うショップのオーナーとして活動する傍ら、2023年3月より特定非営利活動法人日本ヴィーガン協会の理事として、ヴィーガン認証支援、講演・啓発活動、書籍執筆、ラジオ出演、雑誌『AERA』の特集協力など、幅広く取り組んでいます。
著書には、Amazon女性問題カテゴリーで1位を獲得し、TBS『王様のブランチ』でも紹介された 『思い描いた理想をすべて手に入れる生き方』(きずな出版)
そしてAmazon総合ランキング6位・重版が決定した 『エシカル オーガニック ビューティ 地球にも自分にもやさしい7つの美容メソッド』(キラジェンヌ)
があります。 後者では、私自身の健康改善の実体験や、エシカルかつオーガニックなライフスタイルについてご紹介しています。
今回のコラムでは、アレルギーがあっても安心できるヴィーガンの食事や、ヴィーガンでない方にも楽しんでいただける食の選択肢について、実体験に基づいてご紹介します。
食物アレルギーの多くが“卵・乳製品”|日常に潜むリスクと向き合う
食物アレルギーは、厚生労働省の調査によると、子どもから大人まで誰にでも起こりうる身近な問題です。特に小児期では、鶏卵と牛乳、小麦が主なアレルゲンであると言われています。
アレルギーには、摂取後すぐに症状が出る「即時型(1型)」と、数時間から数日、場合によっては数週間後に症状が出る「遅延型(3型)」があります。後者(遅延型アレルギー)は気づきにくく、例えば「なんとなく体調が悪い」「疲れやすい」といった日常的な不調として現れることもあります。頭痛や疲労、集中力の低下、皮膚トラブルなど、一見関係のなさそうな症状を引き起こすため、見逃されがちです。
私もまさにこの遅延型アレルギーに悩まされていた一人です。
アレルギー対応に、ヴィーガンが効果的な理由 代替食材と飲食店の活用
ヴィーガンの食事は動物性食品を使わないため、結果的に卵や乳製品を避けたい方にとっても安心できる選択肢となることがあります。
最近では、植物性のミルクや豆腐を使ったケーキ、卵不使用のプリンなど、見た目も味も満足できる代替スイーツや料理が豊富に登場しています。中にはアレルギー表示に配慮したメニューや、グルテンフリーとヴィーガンを両立した飲食店もあります。
新生活やイベントが多い季節、アレルギーのあるお子さんが「食べられない」経験をするのではなく、「ヴィーガンを選ぶことで一緒に楽しめる」という体験をぜひ知ってほしいです。
アレルギーがあっても“みんなと一緒に楽しめる”飲食店選び
私が大切にしているのは、「アレルギーがあるから仕方ない」と諦めるのではなく、選択肢を増やして楽しく食べることができるという前向きな提案です。ヴィーガン対応の飲食店やスイーツ店は、アレルギーの有無に関係なく全員が同じ料理を楽しめる空間を提供してくれます。 最近は親子カフェや学生向けのレストラン、オフィス街のカフェでもヴィーガン対応が進んでいます。検索ワードに「アレルギー対応」「ヴィーガン対応飲食店」などを加えるだけでも、身近なお店が見つかるはずです。
アレルギーも個性。安心して選べる食の選択肢を
アレルギーは「我慢」や「制限」ではなく、新しい食との出会いのきっかけにもなります。ヴィーガンはその一つの選択肢であり、アレルギーのある人にもない人にも「やさしい食」の形であり、体にも環境にもやさしいというメリットがあります。
これからも「誰もが楽しめる食事の場」がもっと広がっていくよう、私も情報発信を続けていきたいと思います。
土井あゆみ