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カナダ・トロントのヴィーガン事情~お仕事Get編~

みなさんこんにちは、前回からカナダ・トロントのVeganレポとしてBlogを書かせていただいているMidoriです。

 

月日の流れは早いもので2020年もあと少しで終わり、新しい年、2021年を迎えようとしています。私にとっての2020年は、新型コロナウィルスに翻弄された激動の1年でした。カナダ・トロントでの生活にも慣れ、ヴィーガンレストランで働き始めて4カ月が過ぎようとしていたところに、コロナウィルスがトロントにも広がり、数カ月間町がロックダウンしてしまいます。自分が思い描いた生活は難しかったけれど、仕事仲間との出会いや厨房での経験はとても貴重な思い出です。今回は私が働いていたレストランの仕事をGetするまでのお話をします。

 

 

  • Vegan×Mexican restaurant in Toronto

 ~仕事をGetするまで~

私は、トロントに着いてから約6カ月間は学生ビザで滞在していたので、すぐに現地では働けませんでした。しかし、学生ビザ終了後はワーキングホリデービザに切り替えてすぐに現地のヴィーガンレストランで働こうと考えていたので、最初の半年間は英語力を向上させることに集中して生活していました。語学学校以外に、ファーマーズマーケットをはじめ様々なボランティアを探して参加したり、Language exchangeという言語交換の場に参加して現地の人と触れ合う機会を積極的に増やしました。その中で出会った方々にお勧めのヴィーガンレストランを聞き、実際にそこへ足を運んでみたり、お店のホームページを確認したりしていました。その中で私が店の雰囲気やコンセプトに惹かれたお店が、メキシカン×ヴィーガンのレストランでした。そこで働きたいと決めてからは、何度もホームページをチェックしては求人情報でどんな人材を求めいているのか確認し、現地の仲間に頼んで、面接練習を繰り返し行い、試しに他のお店で面接に臨んだこともありました。

 

時は熟し、学生ビザの期限が切れる間際に、偶然そのお店がキッチンスタッフを募集していたので、すぐにindeedでレジュメを送りました。カナダ・トロントの現地情報で、indeedでレジュメを送っても返事が来るのにだいぶ時間がかかるか、もしくは返事がないなんてこともあると聞いたので、運試しみたいなところもありました。私の場合、幸運にも返事がすぐに来て面接を受けました。

 

 

~面接~

▲お店のシンボルマーク

 

面接当日は、拙い英語で一生懸命自分の思いを伝えたことを今でも覚えています(^^;。

面接を担当してくれたのは、カナダ人のシェフでした。日本では、履歴書に学歴を書く欄が最初にありますが、カナダは学歴よりも職歴と経験を重視します。私は幸いにも、学生時代に飲食店でずっとアルバイトをしていたので、その経験を買ってくれました。シェフから「あなたの包丁さばきやキッチン内での動きを見てみたいから、一度来てくれ」と告げられ、1回目の面接は何とか無事に終了しました。

 

 

~実技試験日 (Job training) !?~

 

シェフから指定された日時にレストランへ行きました。面接はこれまでもいくつか受けたことはありましたが、実際にお店の厨房で私の働く姿を見て採用するかどうか判断されるのは初めてだったので、とても緊張していました。来訪の意を告げてお店に入ると、制服を渡され着替えましたが、とても緊張していたので、従業員のだれにどの順番であいさつをしたのかとてもあやふやです(・・;)。私はサラダ・デザートのキッチンに通され、シェフはそこで働いていた私と同年代くらいのカナダ人男性従業員に「この子にやることを指示して面倒を見てくれ」と伝え、その男性のもとでお試しの研修が始まりました。その時、私が実際に行ったことは、

 

・サラダに使うココナッツの身を薄くスライスして小分けにすること。

・仕込んであったデザートのヴィーガンチュロスを揚げ、お皿に盛りつけること。

・オーダーに入ったサラダの作り方を教わり、実際に作って提供すること。

この3点を行いました。一見簡単そうですが、厨房はもちろん英語のみ。ただひたすら一生懸命指示されたことを行い、その時はまだ、どうやってヴィーガン料理を仕込み、提供しているかなんて考える暇もありませんでした。採用不採用の是非を問うお試し時間が終わるころ、シェフと私に指示をした男性従業員が相談しており、何を言われるか緊張しましたが、シェフから「君をこのレストランの仲間として受け入れたい」と言ってくれました。その時、私は嬉しさよりも先に、緊張がほぐれた安堵感のほうが強かったです。

 

 

こうして、無事に希望していたヴィーガンレストランでの仕事を得ることができました。

次回は、そのレストランでのMenuや仕込み等をお伝えしたいと思います。

 

 

Thank you for reading!

Midori