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親子で始めるヴィーガンライフ:子育て世代が無理なく取り入れる2つのヒント

親子で始めるヴィーガンライフ:子育て世代が無理なく取り入れる2つのヒント

こんにちは。当団体でコラムを執筆している土井あゆみです。

 前回は「腸活×ヴィーガン」をテーマに、花粉症をやわらげる食習慣をご紹介しました。今回は、ヴィーガンに興味がある子育て中の方に向けて、家族で無理なく楽しめるヴィーガンの取り入れ方についてお話しします。 

 私自身もできるだけ動物性食品を避け、オーガニックな食材や廃棄物の少ない製品を選ぶように心がけています。そうした暮らしを見て育った我が子も、買い物の際に「手前の賞味期限が近いものを選ぼう」と言ったり、「もったいない!」と自然に言葉にしたり。親の背中を見て育つとはまさにこのことだと日々感じています。

  今回は、そんな我が家の実体験を踏まえながら、ヴィーガンを親子で楽しむ2つの視点をご紹介します。

子どもと一緒に「ヴィーガンライフ」を楽しむ食の工夫

ヴィーガンとは、肉や魚だけでなく、卵や乳製品、はちみつなども含めた動物性食品を口にしない完全菜食のライフスタイルです。さらに、衣類や日用品など生活全体から動物由来のものを避ける「エシカル・ヴィーガン」も存在します。 最近では「週末だけ」「家だけ」など、ライフスタイルに応じた柔軟な実践方法も広がっています。健康や環境への関心から、子育て中の家庭でも少しずつ取り入れやすい傾向があります。  

ヴィーガンには「ベジループ」という考え方があります。これは、美容や健康、環境保護、動物愛護などの理由で始めたヴィーガン生活が、結果的に心身の健康や地球環境によい循環を生むというものです。まさに、親子で未来を育むライフスタイルといえるでしょう。

肌にやさしく、家族で使える「ヴィーガンスキンケア」

実は、スキンケアや化粧品の世界にもヴィーガンという選択があります。「え?スキンケアにヴィーガン?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、実際には多くの製品に動物由来の成分が使われています。たとえば、牛脂や動物性コラーゲンなどが代表的です。また、製造段階で動物実験が行われていることもあります。  こうした背景から、動物性成分を含まず、動物実験も行わないヴィーガンコスメの需要が高まっています。

 製品には第三者機関による「ヴィーガン認証マーク」が付与されているものもあり、一目で判断しやすくなっています。私が理事を務める日本ヴィーガン協会や、ベジプロジェクトジャパンといった団体でも認証を行っています。  家族で日用品を選ぶ際に、「これ、動物にやさしいかな?」と話すことは、自然と倫理観を育てる時間にもつながります。身近な商品を少し変えるだけで、環境や命に配慮した選択につながるのは素敵なことですね。

できることから”始めよう:子育て世代が楽しむヴィーガンライフの第一歩

今回は、忙しい子育て世代でも取り入れやすいヴィーガンの始め方として、食と日用品にフォーカスしてご紹介しました。日々の暮らしの中で、ちょっとした選択を変えるだけでも、健康や地球環境、そして子どもたちの未来にポジティブな影響を与えられると信じています。  少し気になっている方は、まずはできることからヴィーガン生活にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。  

次回は、「そもそもヴィーガンとは何か?」をもっとわかりやすく解説する予定です。ぜひ楽しみにしていてくださいね。